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q土地の相続トラブル:吹田市在住の女性

土地を相続できる人とは

 

私の家は、代々農家でした。家は持ち家で、畑や田んぼなどがありました。祖父母が高齢になってからは、これらの土地の管理を、私が行っていました。と言うのも、私には両親がいるのですが、離婚しています。父方の祖父母と同居していましたが、離婚を機に母は家を出ました。離婚の原因は、父親のギャンブル癖や女癖の悪さにあることもありました。離婚をしたことで、家にいづらくなった父は、家を出て、女性の家を転々としていたようです。祖父母も、生きている内は、家の敷居は跨がせないと怒っていました。父には、妹がいます。私にとっての叔母であり、母と同じくらい私にとっての良き理解者でした。結婚して、県外に行ってしまったので、帰省するのは、年に数度です。祖父母の体のことを気にかけては、度々私に連絡をしてくるのです。どうしようもない兄のことは、放置してもいいと私に何度も言ってくれました。そんな父親ですから、金銭面で当てにならないのは子供の頃からです。まだ離婚していない頃は、私と母が困らないようにと、祖父母が金銭的な援助をしてくれていました。それに感謝をしていました。離婚した時も、私は祖父母と暮らすことを選びました。母は、離婚後に、再婚しましたが、祖父母に助けてもらったこともあり、また離婚しても娘のようにと母を可愛がってくれていた祖父母ですから関係は良好でした。伯母と母の関係も良好でした。離婚後も、度々、祖父母の顔を見にくるような間がらでした。その点、父は全くです。米が収穫出来た時期になると、農家ですから、お金がまとまって入るので、それを無心してきましたけど、祖父母はそれを許さずに、追い返していましたので、小さい頃から父との良い思い出などありませんでした。しかし、ある一定の距離があるので、父はいないものだと思って生きていました。
しかし、祖父母も高齢ですから、体調を崩すことも増えてきました。そこで、祖父は、伯母と伯母の旦那、母、祖母、そして私を集めて、自分が万が一亡くなったときのことを話す機会を作りました。祖父母がいなくなるなんて考えたこともなかったので、私はその話合いに参加することも嫌でしたけど、伯母が「大事なことだから」というので、しぶしぶ参加しました。伯母らには、娘が二人います。祖父から見たら、私と同じ孫という立場です。一緒に住んでいたこともあるのです、それでも祖父母は私と彼女たちを孫として分け隔てなく可愛がってくれていました。しかし、同じ立場でありながらも、やはり自分たちの面倒をみている私とは一線を書くと伯母らに言うと、伯母と旦那さんは納得している様子でしたし、自分たちは自分たちで生活できる環境にあるから、身近で今まで面倒をみてくれた私に全財産を相続させてかまわないと、そこから私の一存で、母にいくらか渡すのが良いだろうということでした。祖父が先に他界した場合は、一度、祖母が相続することになり、その後に祖母が他界したら、私が財産を相続するという形で、話合いが進んでいきました。そこで、祖父母が懸念したのは、父のことでした。親が病気になろうが、何があろうが、家に顔を出すのはお金の無心のときだけ、嫁や子供を放置してきたのに、財産を渡すつもりはないという強い決心があることを伝えましたが、やはり息子、子供ですから、口約束だけではどうにもならないということで、一筆書くことで話がまとまりました。父には一銭の財産もやらないし、自分たちが亡くなった後も、この家の敷居は跨がせないということ、お墓にも入れないということでした。息子だとは言え、祖父母、特に祖父には私の父に対して、憎しみしかなかったのだと思います。

健康に気を付けていた二人ですが、祖母が心疾患で他界して、後を追うように、祖父も他界しました。父親には、葬式にさえ出てほしくないという祖父母の意向で、父親には連絡をしませんでしたけど、どこからか嗅ぎつけて、汚い格好の喪服で父は祖父母の葬儀に参列しました。しかも、祖父母が嫌がっていたのに、家族席に座り、遠方の親戚で、父の様子が分からない人に、見え透いた嘘を吐くように、祖父母との思い出を語るのです。私も母も、伯母らも悔しくてたまりませんでした。葬儀が終わり、納骨も終わり、四十九日の法要も終えて、一段落すると、父が家にやってきました。大事な話だということで、伯母と旦那さんも呼ばれていたようです。そこには、見たことない男性も父と一緒でした。祖父母の財産を一覧にした紙を見せられました。家や畑、田んぼなどがありました。また、預金なども把握しているようでした。
「自分はこの家の長男だから、財産を受け継ぐ資格がある」というのを、ぬけぬけを喋ているのですが、伯母も私も、何を言っているんだろうという気持ちで、父が熱く語るのをただ見ているだけでした。確かに、相続できるのは、亡くなった祖父の息子である父と娘である伯母です。兄妹は二人ですから、祖父が他界したら、二人で相続分を二つに分けるだけの簡単な話です。世間が見たら、しかし、父親の態度が祖父は気に入らなかったので、息子には財産を渡さないと、相続させないと言って他界しました。これは、伯母にも相続する権利はありますけど、近くで祖父母を見ていたのは私なので、祖父母の希望で、伯母は相続を放棄するという形を取ってくれると嬉しいということでしたし、それは伯母も了承していました。祖父母が他界して、我が家の遺産を相続するのは、祖父母の希望通り、私だと誰もが思っていました。しかし、ギャンブル癖があり、その上、借金癖がある父が、それを許すわけがなかったのです。田んぼや畑などは、全部売り払って、それをお金にして兄妹で分ける、祖父母の家も、祖父母が結婚した時に建てたものですから、築数十年経っているので、それも壊して、そこの土地も買い手があれば売り払おうということでした。しかし、そこには私がまだ住んでいました。仕事をしているので、一人暮らしをするお金に困ることはありませんでした。しかし、お金の問題ではないのです。祖父母が頑張って建てた家でもあります。私は、生まれたときからそこに住んでいるので思い出もありますから、簡単に壊すと言う言葉を言った父親に憤りを感じていました。
祖父が残してくれた遺言書があることに気が付いた伯母が、祖父から言われた場所から持ってきて、父親と父と一緒に来た男性に見せました。そこには、祖父母が持っていた財産は、全て孫である私に相続すると書いてありました。しかし、父と一緒に来た男性は、弁護士ではないにしろ、法律に詳しい人だったらしく、メモ帳みたいなささっと書いたものに、法的権力はないと言ってきました。祖父母の願いを、踏み倒す父親に嫌悪感しか抱かず、またその父親の子供である、遺伝子を引き継ぐ自分にも苛立ったことを覚えています。それから、父らは帰っていき、私と伯母らは、これからについて話し合うことにしました。これからというのは、裁判を起こすことも考えられたので、それについてです。お金が欲しかったわけではないので、裁判なんか起こしくなかったけど、祖父母の気持ちを踏みにじった父が許せなかったので、万が一の時には、裁判を起こそうと考えていました。伯母と伯母の旦那さん、母には、自分の気持ちをそのときにしっかりと伝えました。そこが相続トラブルの始まりでした。

 

土地を相続するのは子供

 

まず、祖父が書いた遺言書について、私たちは調べました。遺言書には、自分で書くもので、自筆証書遺言というものと、公証人に書いてもらう公正証書遺言という2つの種類がありました。祖父が書いたのは自筆証書遺言です。パソコンなど使えなかったので、自分で書いていました。そこには、祖父母が持っている全財産を私に相続させるということが書かれていました。家で保管してあった遺言書だったので、それが効力がないものなのかなと思っていましたけど、家で保管されていても遺言書には原本であえば効力があるようでした。それを持って、私たちは伯母の旦那さんの知り合いの弁護士さんを尋ねました。遺言書があって、そこに書いてある通りに、私に相続させるというのは無理なのかなどと、色々聞きたいことがありましたので尋ねました。遺言書は、故人の遺志ですから、それを尊重するものだと、それが当たり前だし、法律の正義だと思っていました。本当は、話合いをして、この件を終わりにしたかったのですが、無知だったこともあり、弁護士の先生に話を聞いてもらうことにしました。ここで、驚いたのは、遺言書には私に相続するとあっても、それが出来ないということでした。それは、いくら血のつながった孫であっても、祖父と孫の関係では、そこに相続権が生じないのです。祖父母の子供が亡くなっているなどでしたら、話は変わってきましたけど、父も伯母も元気でしたので、祖父母が他界したときに遺った遺産などは、祖父母の子供である父と伯母に相続権が生じるのです。生じるというか、その二人にしか相続権は生じないのです。これには、私と伯母は落胆しました。孫に、祖父母の遺産を相続させたい場合には、生前贈与が妥当ということでした。父が生きていて関係が親とも子供との良好であった場合で、孫に相続させたい土地があったら、生前贈与以外でしたら、まずは父親に相続させてから、その子供である孫に生前贈与をするということになるようです。また、祖父母も遺産や相続に対して無知だったのですが、相続という言葉はあまり適していないようです。祖父は、私に全財産を相続させると書いていましたけど、相続権が生じない孫の私に対して「相続」ということが適切ではないのです。なので、遺言書自体が無効になる可能性もあるという話をされました。骨肉の争いになったら、向こうの弁護士さんが是が非でも、この言葉を使い、相続権を生じない私に一銭も相続させないという風に持っていくだろうけど、最近ではなかなかそこまでではないかなとおっしゃっていました。相続トラブルというのも、多いらしいのですが、いざ裁判をやるとなっても、結局のところ、血のつながった者同士ですから、折り合いをつけて、折半するという形になるということでしたけど、父の性格上、折り合いがつけられる相手ではないというのは、親族の誰もが分かっていました。自分に相続権が生じていると分かっていれば、それこそ裁判をやっても、是が非でも、自分の取り分は取りに来る。骨肉の争いだろうがなんだろうが、父は子供と争うことも、世間の目も、祖父母の感情も何も感じる人ではないのです。自分が楽しく、楽に暮らせることが第一でしたから、他の人が、それが血のつながった子供であろうと、誰であろうと、どうなっても構わないと思えてしまうような性格でした。現に、祖父が他界してから、すぐに仕事をやめています。体の不調が原因だと言っているようですが、楽して生活できる方法を見つけただけなのです。骨肉の争いになってもいいのかなと、私は伯母らと話し合いました。私の望みは、お金ではないのです。みんなが平穏で暮らせることです。勿論、父親以外ですが…。私が裁判を起こさなかったら、祖父母の遺産は父と伯母に行くのです。伯母は、一旦、兄妹で相続して、自分の分を、私に生前贈与するというのはどうだろうかという考えを出してきました。しかし、こちらも伯母には子供がいて、旦那さんもいるわけですから、私なんかに相続権が生じるわけがないのです。相続を簡単にすると言っても、相続税が掛かります。畑や田んぼを相続しても、お金にするつもりはなかったので、逆に言うと、私が祖父の遺言通り、それらを相続するということは、相続税が掛かり、負担にしかならないということでした。しかし、祖父がどうしても父親には財産を譲りたくないと言って他界したわけですから、それを尊重しないといけないなという気持ちも強くありました。

相続税について、話をした時に、伯母はそれならば放棄しようかとなりました。祖父母は、父には遺産は相続させたくないけど、でも、一番に願っているのは、私の幸せだろうから、父親に相続させて、しっかりと縁を切るということでも、良いのではないかという話になりました。祖父母に迷惑をかけて、私も母も苦労して生活してきて、その反面、父はギャンブルや酒で、楽して生きてきた、その人に、汗水たらして、祖父母が働いてきたお金を、また守ってきた土地を譲っていいのだろうかという気持ちが残っていましたので、正直、葛藤はありました。
遺言って、他界した人の気持ちが述べられているものだから、大事なものだと思っていました。気持ちを込めて書いたものを、生きているものが、その気持ちを大事にしていくことが重要になると思っていましたけど、やはり法律の問題ですから、色々と調べてからしっかりと書くことが大事なんだなと思いました。祖父も、自分が他界した後に、こんなに揉めるとは思ってもいなかったんだと思います。自筆証書遺言で、自分の気持ちを汲んでくれるだろうと、どこかで息子である父に良心があれば良いなという希望を持っていたのかもしれません。私が、万が一、遺言を書くことがあれば、自筆証書遺言ではなく、公証人を立てての公証証書遺言にしようと強く思いました。遺言の書き方を間違えたり、正しい言葉を使わなかったら、それが遺言としての効力を減少させてしまうことがあるからです。弁護士さんに相談に行き、私に祖父母の土地を相続するのが、ちょっと簡単ではないと分かりました。それからも父が度々家に来て、早く土地を売買してお金にしようと訴えてきました。その時、祖父が遺言で使っていた「孫に相続する」という言葉が、効力を発揮しないのだということを改めて言われました。ここで、全く、それが考慮しない、発揮しないわけではありませんが、やはり遺言書を法律として考えたときに、裁判をしたら、そこが盲点になり、突っつかれてしまうということです。法律の下で、速やかに事を運びたいなら、面倒くさいかもしれませんが、法律に書かれた通りの言葉を使うべきなのです。父は仕事をやめてしまったので、早くお金が欲しかったようです。裁判を本当に起こすかどうか、こちらが協議している間にも、父は仕事もせずに、これから入ってくるであろう、多額の相続金を目当てに、ギャンブルを続けていたようですし、話を聞くと、相続金を目当てに、それまで以上にギャンブルにお金をかけたり、身近な人などにお酒をご馳走していたりしていたようで、生活もがらりと変わってしまったようですが、その話を聞いても、こちら側はやっぱりなくらいにしか思えませんでした。それから1か月くらい、何度も何度も弁護士の先生とこれからについて話す機会を作っていただきました。

 

結局土地を相続出来たのは…

 

祖父母の意向もあり、遺産を父に譲るということはしたくなかったのですが、やはりどんなにギャンブルをしていても、結婚生活をしていて嫁や子供を養わずに、他界した祖父母に面倒を見てもらっていても、やはり法律上、父親が、祖父母の子供であることには違いありません。ギャンブルをしていても、借金をしていても、ましては何かの犯罪をしていても、それでもその人の子供に変わりはなく、相続権というのは生じるようです。いくら、祖父母が父を恨んでいても、それは感情の問題であって、法律とは別の問題でした。祖父母の感情を汲み取ってくれるのが、法律ではありません。今ある法律に基づいて動くことが出来る、ただそれだけのことなんです。それを法律を知らない素人が、気持ちを優先でとやると、このようなトラブルになってしまうのかもしれません。弁護士の先生とお話していても、100パーセント私に土地などの遺産を相続させるというのは、厳しいかなとおっしゃっていました。そのような話し合いを何度もして、結局、裁判を起こすことはしませんでした。裁判を起こすことでかかる費用もありますし、時間もあります。無駄な時間と言うと、祖父母に悪いですけど、お金のことで父親と争うということは、最終的に私にとっては、無駄な時間というよりも、無意味な時間になるような気がしました。本当に、色々なことを考えました。自分はどうしたいのか、伯母はどうしたいのか、本当はどう思っているのか、伯母だけじゃなく、旦那さんや私と同じ立場である従姉妹の気持ちもそうですし、離婚したとは言え、祖父母を大事にしていたり、その祖父母の遺産相続を巡ってトラブルを起こそうとしている元旦那を持った母の気持ちもです。祖父母とは血がつながっていないとは言え、祖父母のことを大事にしてきましたのは、私も分かっていますから、相続トラブルになってしまい、多々色々な方面に申し訳ないという気持ちでした。それから、一応、父親のことも考えてみましたけど、彼はきっとお金さえあればいいということだったので、深く考えませんでした。最終的に、伯母や周囲は私の意見を尊重してくれるということでしたので、私は相続トラブルをそのまま続けることは避けて、裁判を回避することにしました。祖父母は天国で何を思うのだろうという気持ちがありましたけど、それでも100パーセントの相続をするというのは、祖父母の望んだことでしたので良いのですが、弁護士の先生から言われたように、全ての財産をもらうというのは、難しいと言われたのも、裁判を回避した理由でした。全てではなく、いくらかの土地などの財産を相続する、孫でしたら遺贈になるようですが、そうすると、きっと私はお金が欲しかっただけのように見えてしまうからです。100パーセント以外は、意味を持ちませんでしたので、それならばということで、裁判を回避しました。

それから、父と伯母が祖父母の財産を相続することになりました。この土地は父、こっちの畑は伯母という、土地ごとに分けるのではなく、例えば1つの畑があったならば、そこを兄妹で分けるという作業をやりました。こうすることで、1か所の土地の広さ、面積というのが狭くなってしまうのです。こうすることで、父に入る遺産は少なくなります。買い手もあまりつかないのです。家の方も、兄妹で相続するのですが、こちらも土地と同じように1つの家を半分にしました。伯母らは、実家を売る気が全くありませんでしたので、父親が願っていた不動産としての価値は無くなってしまいます。伯母らは、実家である私が住んでいる家の価値を金額にしてもらい、半分の金額を父親に渡して、実家全てを伯母らが買い取ったという形にしてくれました。相続トラブルというのは、本当に大変です。感情ではどうにもならないのです。法律が全てになってしまうのですから。いくら血のつながったものでも、憎しみあい、喧嘩をしてしまうのです。
父は、自分の持ち分の遺産で生活しようと企んでいたらしいのですが、最初に一緒にやってきた男性が、遺産や不動産、法律に詳しい人ではあったらしいのですが、仲介料として、かなりの金額を取られてしまったらしく、また働き口を探して、仕事を始めているようです。しかし、年齢も年齢なので、以前勤務していた会社に比べると、待遇も悪く、肉体労働などで、大変苦労しているようです。
相続、遺贈、同じ血のつながったものに渡すのでも、言葉が違うだけで、それが法律として効力を発揮出来なくなることもあるみたいです。どんなに大事な人に相続させたいと思っても、子供や嫁などに勝るものはなく、またその人の性格や性質で、その相続権が生じなくなるわけではないのです。エンディングノートなども当たり前になってきた昨今、故人の遺志を大事に考えてくれる遺族ばかりであればいいのですが、そうでないこともあるので、そこはエンディングノートや遺言だけではなく、しっかりと道しるべを作っていくのが、残された人にとっては重要になってくるのかなと思います。また、これは、弁護士の先生に聞いたのですが、エンディングノートはあくまでエンディングノートで遺言とは違うということでしたので、これからこういう土地の相続などがある家には気を付けてほしいなと思います。あくまで、故人の遺志を書くものですから、相続、遺贈するものは書かずに、また別で遺言書を書くのがベストだとおっしゃっていました。
祖父母が他界して、初めて遺産相続を行う、またそれらで実父の相続トラブルになるという、なかなかない経験をしましたけど、裁判をやらないことになりましたけど、それでもそこまでに行く道、それを決断するまでの葛藤など、私自身のストレスはとても大きなものでした。
私は、まだ祖父母が建てた家に住みながら生活しています。母も再婚相手の方と幸せに暮らしていて、伯母らも時々、実家である我が家に遊びに来てくれて、良好な関係を続けていました。祖父が他界して、三年後、父が急逝しました。本当にあっけなく他界してしまい、びっくりする以外の言葉が見当たらないくらいです。父親自体は、遺産などもなく、むしろ借金だらけでした。祖父母の遺産で借金を返済して、余ったお金で、父は集団墓地に埋葬しました。これは、祖父母の感情を汲み取る形で行いました。亡くなったら、本心を聞くことも出来ませんが、祖父母は父のことをどう思っていたのでしょう。土地などの遺産を息子と娘にやらないと言っていた祖父母、裁判を回避して、祖父母の望みとは違う方向に行ってしまったこと、また息子である父と同じお墓に入れないこと、入れなかった私のこと、どう思っているのでしょう。
天罰という言葉を使う人も中にはいますけど、父が急逝したのはそういう人生だったからだと思います。お金というのは、本当に怖いなと、人格が元々最高だったとは言えないけれど、それでもお金で人格を変えてしまうことさえできるのですから。
相続税などを負担に感じる家庭も多いと思います。非課税の生前贈与などもあるというのを、このようなトラブルが起きてから知りましたので、色々な対処をして、できるだけ揉め事の少ない相続を行えるようになったらいいなと思います。このようなトラブルが起きて、良い勉強になったと今になっては言えますけど、しなくて良い勉強だったのもしれないなと思うのも本心です。

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