弁護士の亀岡です。

相続関係のご相談で、前提として相談いただくことが多いことです。

当事者が感情的になっている場合や十分理解していない場合、弁護士が法律や裁判所の運営などをお教えすることで、見通しが見え、再度、当事者同士で冷静に話し合いをすることで解決できる場合は多いです。こちらも相手方も法律上決まっているのであれば納得される方が多いです。もちろん、間に弁護士が入って話をすることでスムーズに進むことも沢山あります。

 ただし、相手方の主張が法律上の筋も通っておらず、理不尽と思われる主張をされる場合が極稀にあります。その場合、その方にとっては、それが正しいと信じている以上、説得することは難しく、法律論を述べても聞きません。一方で、理不尽な主張に応じることも良くないのではないかとも思います。したがって、このような場合には遺恨なく遺産分割は難しいと思います。この場合、調停や審判の判断を仰いだ方がよいでしょう。